MADOOのTyp512を買いまして

MADOOのTyp512を買いまして

買うイヤホンについては、しばらくの間ずうっと悩んでいるのですが、先日嗅覚が一時的になくなったりしたこともあり、MADOOのTyp512を衝動買いしてしまいました。ポジティブに言うと完治祝いです。一応この価格帯で止まったことだけは自分をほめたいと思っています。もちろん、十分高価なんですけど。

Typ512とは

そもそもMADOO(マドゥー)とはなんぞや、となる方も多いと思います。MADOOは日本のイヤホンブランドで、Acoustuneの研究プロジェクトからブランド化されたものらしいです。サブブランドと言っても差し支えなさそうです。じゃあAcoustuneってなんだっけ、というと、香港のイヤホンブランドとのこと。しかし設計は日本でやっていたり、Pentaconn端子の日本ディックスが関わっていたりと、香港だけで完結しているわけではないようです。

MADOOに話を戻すと、ドライバーにこだわっていたり、デザインも独特だったりと、かなり個性的なブランドです。「デザインコンセプトは潜水艦や時計の窓」ということで、ほなもう窓からMADOOやないか、と思ったり思わなかったりもします。

そんなMADOOの第1弾製品がTyp711、第2弾がこのTyp512となります。そのあとTyp821が発売されています。Typ512はMADOOの中でも低音重視の音作りをしています。

選定理由

カスタムIEMではない、ユニバーサルな高級イヤホンを買おうと思った時に、どうしても予算は多少なりとも控えめにしておきたくなりました。IE900のあたりで予算を組んだ方が当然選択肢はありますが、最終的にはカスタムを買いたかったからです。そう考えて見定めた予算ラインが5桁で抑える、でした。

その予算内で気になっていたのはDUNU-TOPSOUND - SA6mk2、Meze Audio - ADVAR、final - B1、DARUMA AUDIO - 碧虎D100、あたりでした。かなり良かったわけですが、それらと比較した場合このTyp512は「悪いところがそこまで無い」のがいいところでした。

この時は通販で買ったので、どうしても気になるポイントが見つかって使わなくなることは避けたかったわけです。他のものは何かしらその点で引っ掛かるところがありました。例えば重低音の持ち上げ方、高音の耳への刺さり具合、本体の形が自分の耳にフィットするかどうか、といったところです。そうして、気になるものを除外していったときに残ったのがTyp512でした。

所感

低音を取りこぼさないモニター系、みたいな音作りに感じます。低音を重視はしているが、ものすごく強調させているわけではない、そんなバランスです。

いわゆるサブベースがモリモリ聞こえるものではないので、そこに期待すると合わないかもしれません。一方でバスドラはしっかりと鳴らして、存在感を際立たせてくれます。エレキベースもいい感じです。バンド系のほうが相性いいのかもしれませんね。

正直、試聴よりもちょっと控えめな音に思えて不思議です。エージングだとか個体差という感想も見かけるので、とりあえずしばらく使い続けてみると別の感想になるのかも。100時間エージングせよ、と聞くと全くピンとこないわけですが、1日2時間使ってそれを50日続ける、と考えるとまあそれぐらい使ったら耳が慣れたりなにかいい感じになりそうな気がしてきます。

コネクタのPentaconn earはかなり好感触です。つけ外しにそこまで苦労はないですし、ケーブルが回転することも少ないので安心して使えます。イヤホン本体のデザインも、コネクタ周りを囲むような装飾がついていて、ケーブルとの一体感を生んでいます。自分はこのような、実際に使うときの様子に合わせたデザインが好きなので、そこも推しポイントの一つです。他の持ち主の写真を見る限り、リケーブルしても見た目の違和感は少なそうなので、それもいいところだと思いました。

今まで使っていたfinal - A3000と比べると、とにかく感度がいいです。感度というのはつまり、音量が小さくてもうるさいということです。逆に、音量を下げきれない環境だと常にうるさくなってしまうわけですが、聞こえないよりはいいのかなと思います。ノイズも入るでしょうし。

まとめ

ということでTyp512を買いました。付け心地がよく、音にも不満点・我慢したい点がないので使い続けるにはちょうどいいです。

一方で、すごくいいところ、絶大な魅力というのを今は見つけられずにいます。慣らしで1か月ほど使ってみて、それでどんな感想を持つかまた確認したいところです。慣れたころにはいよいよカスタムIEMを買っているかもしれませんが、それはまた別のお話……。

ともあれ、見た目がユニークなのは良いと思いますし、音に不自然な所だとか、極端すぎるところも感じられません。見た目の派手な優等生、といった存在でしょうか。まずはここで、オーディオへの熱意をどれぐらい出すかまた考えたいと思う、そういう買い物になりました。

参考

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massmist管理人です。 詳細は右上の「=」 よりAboutやDJで書いてます。 https://massmist.net/dj/
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