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Photo by Alexander Grey / Unsplash

ついに4月25日になり、宝石の国の108話が掲載された「アフタヌーン」が発売されます。僕は単行本派なので、物理で揃えるのはまだ先になりますが、電子書籍で目を通すだけ通しておくかは迷っているところです。ちょうど今無料公開もやっており、107話までは読んでしまったのも理由の1つです。出版社としても、単行本の前にアフタヌーン本誌を買ってもらった方が嬉しいことでしょう。

単行本の10巻・11巻あたりからは出版ペースが遅かったように感じていたので、続きが出たのを素直にうれしく思います。その辺から展開も大きく変わっていたことですし。最後の単行本で、表紙デザインや、特装版がどんなものになるかも楽しみです。出るまではもう少し待つことになるでしょうが、いつもこだわったものを出されているので期待したいです。

108話においては、新天地に着陸するという最後かつ大きな先の読めないストーリーが控えているので、早く読みたい気持ちが大きくあります。一方で、単行本が手元に来た時知っていることしか無くなってしまうのが、少し惜しい気持ちもあります。丁寧に読む人であれば、既に内容を知っている状態でも、きっと単行本を素直に待つことができるでしょう。ですが、やはり自分にとっては、単純な読むツールとして発売を待っているところがあります。なので、新鮮味を失ってしまうのはちょっとデメリットに感じてしまうところです。

完結に向けて、市川春子作品集を読み直していました。怪しい貝を筆頭に、人外達がとてもピュアでかわいらしいことを感じさせられます。宝石の国でも、クラゲが一番かわいいですからね。宝石たちは、ニンゲンでないようでニンゲンに近かったことが特徴だったわけですが、今では石の国になろうとしています。ニンゲンと無縁になった世界を描くのか、それとも何万年経った先でもニンゲンからのつながりは残っているのか、気になるところです。とは言っても、あそこまでやっているのでニンゲンではない知性の可能性に光を当てて幕を引くんじゃないかと想像するわけですが。

虫と歌にしろ、25時のバカンスにしろ、物語の終わり際をきれいに描いていると感じます。僕はそもそも最終話でどうなっていたか忘れている作品が何個かあるのですが、市川春子作品においてはあまりそういうことはありません。宝石の国もよい終わりとなることを期待しています。

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